ブッシュ政権第2期 -War on terror とは
War on terror = テロとの戦い
アメリカのメディアの殆どが、イラク戦争開戦時に使っていたフレーズです。
事実を隠す、非常に優れたキャッチコピーです。

いまはどうか知らないけど、CNNは今年の春にはIraqi invasionというサブタイトルをつけていました。「イラク侵攻」と訳すのが適当でしょうか。
知識層には半ば馬鹿にされているメディアのFOXは、ブッシュ政権支持のため、War on terrorを使い続けました。

アルカイダ掃討作戦をアフガニスタンでやった、ここまでが対テロリスト戦争。
フセインとアルカイダは、もともとは志を異にし、敵対する組織だったとか。
だとすると、イラク侵攻は9-11とは無関係です。
それが「イスラム共通の敵」としてブッシュが登場したために、呉越同舟、
却ってイスラム系国際テロ組織を結束させてしまっている。

日本のメディアを中心にしてますが、BBCなど海外メディアも見て、自分なりに考えている現状って、だいたいこんな感じです。違う事実もあるんでしょうが。。。

さて今回のBush再選では、イラク戦争が支持されたという見方が強いようです。
だとすると、ブッシュを指示した51%の米国民は、
1.アメリカの国益(または私欲)のためなら、他の国の人はどうなっても構わない
2.イラクで何が起こっているのか、国際世論がどうなっているのかを知らない
のどちらかでしょうか?

主婦層の間に「米国民がより安全に暮らすために、脅威になる国を叩き潰してくれる、強い政権に守られるから、ブッシュの方が安心だ」という意見が多かったとNHKで言っていました。

とんだ誤解です。

イラク侵攻の結果、米国はそれまで以上に敵を結束させ、米国に恨みを持つ人々の絶対数を増やし、たぶん歴史上一番テロの危険性に直面しています。
だから、入国審査の時に外国人を全員「犯罪者扱い」して、指紋を取り、顔写真を撮るという、非常にコストのかかる「安全対策」が必要になっているんです。

以前なら必要がなかった警備をしなければならないため、米国人たちは様々なコストを支払わされるわけです。野球を見るにもカバンチェック。もう鬱陶しいったらありゃしない。
警備員や警察などの雇用も増えますが、社会全体としてみるとコスト高な社会になるわけで、それは究極的には国民負担=米国経済の足かせになります。

ま、米国経済が沈んでいくのは勝手ですが、イラク人はどうすんだ?

大統領選の日を狙って、バグダッドでは20人のイラク人がテロリストに殺されました。
テロリストが見当違いな悪事を働いていて許せないのは当然です。

でも、こんなバグダッドに誰がした?って地元の人は思ってるでしょう。

毎日歩いていて、路駐している車がいつ爆発するか分からない。
実際に、友達や、親戚や、知っている人が爆死してしまう。
僕なら、頭がおかしくなりますよ。

ほんの少し、当事者意識を持って想像してみれば、分かることばかりです。

なんだろう。なんかやりきれない。
留学中、アメリカ人にとって、州が国で、アメリカが世界だって思っていると感じたことが何度もありました。でも、だとすると他の国って、どう思っているんだろう?文字通りのエイリアンの国なんだろか?他国の人は下等で、植民地にしてもいいとか思ってるのかなあ。

オレはそこまで米国人が身勝手だとは思えない。
知らない、関心が無いだけなんだと思う。

知らないことの怖さ、メディア統制の怖さについても考えちゃいます。
もう遅いから、明日からのミラノ出張から帰ってきたら、書いてみます。
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by mkt700 | 2004-11-04 03:05 | 日記