日本にもネオコン

自民党の圧勝、自公での2/3確保を危険だと感じている人は多いようですね。
昨今の小泉首相の言葉には、ブッシュ大統領と似たものを感じています。

たとえば、「郵政民営化、YesかNoか。それを問う選挙だ。」
見事な2択クイズです。

そしてそのあと、民営化のメリットを説き、いままでの旧体制のデメリットを説く。
「そうだよな。Yesだよな。だから今回は自民党だな。改革を止めちゃいけないな。」
これで自民党に投票した人が沢山いたように思います。

郵政民営化、私も賛成です。
が、いまの自民党を見ていると、危険なにおいがするので、今回は民主党に入れました。その理由は、自民党幹部には、ネオコンが数多く存在するようなのです。

ネオコンは、ラムズフェルドに代表される超タカ派のことです。
BBCのドキュメンタリーを見たのですが、ネオコンは1950年代にシカゴ大の教授が
その起源だそうで、要するに民衆を束ねる政治戦略の思想です。

簡単にまとめると
1.仮想敵を作る
2.国民に脅威であるという意識を植え付ける
3.その敵と戦う自分たちを正義だとし、一致団結を誓わせる
→政府は自由と民主主義のため、悪と戦う正義のヒーローになります

問題は、仮想敵が実際に脅威である必要も実在する必要もないというところです。
BBCは、「アルカイダ」という国際テロ組織は存在しないと結論付けています。
実際には、イスラム原理主義という思想があちこちの小規模なテロ組織に共通しているだけで、連携・統率がとれた組織ではないというのです。

しかしアメリカは、それを「国際テロ組織」であるとでっち上げ、
米国の自由と民主主義に対する挑戦をしているかのようなストーリーを作り、
国民の恐怖を煽って一致団結を呼びかけたわけです。

ブッシュは冒頭に「似ている」と書いた有名な2択クイズを国際社会に問いました。
「我々に協力するか、それともテロリスト側につくか、どっちなんだ?」と。
国際社会はそれほどアホじゃなかったので、逆にブッシュがアホだと嘲笑しました。
しかし、米国内はメディアも含めて統制下に入り、大衆はブッシュを支持しました。

イラクも、実際には米国の脅威ではありませんでした。
国際テロ組織との繋がりも、大量破壊兵器も、存在しませんでした。
あったのは、米国政府が作った「テロ国家」という空想と、
戦後に米国企業が独占できるビジネスチャンスだったのです。

さて自民党ですが、安倍晋三は「自分はネオコンである」と公言しています。
彼が次の内閣の幹部を務め、時期総理の有力候補であることは間違いありません。

今後日本政府が、どのような政治戦術を取るか、予言します。
これが当たらない、ただの杞憂である事を切に祈ります。
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1.仮想敵を作る
おそらく、中国か北朝鮮でしょうか。
この仮想敵は、米国の仮想敵としても同じく位置づけられるはずです。
アメリカも、アルカイダの次が必要なのです。

2.脅威を説く
メディアを中心に既に始まっているような気がします。
全体からみるとごく一部の人が起こした反日暴動を、あたかも全中国人が日本人を
目の敵にしているような報道が目立ちました。

米国の政府調査機関では、中国の軍事力強化を脅威とし、
今後2016年(だっけな?)までに台湾を軍事力で併合すると予測しています。
ネオコンの思想では、これが事実である必要は、ありません。

3.自由と民主主義のために、敵と戦う
「同盟国防衛」のため「専制的自衛権の行使」がされるのでしょうか。
そのまえに自衛隊の軍隊化と、9条の改悪(彼らは改正という)は必要です。
(前も書きましたが、米軍も英語名は「Defence」です。)
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歴史上、戦争は大義としては攻撃を目的に始まったことは、殆どないそうです。
常に「自国防衛」のため、「脅威の排除」のためとして過ちは繰り返されてきました。

我々一般大衆は、戦争が起これば勝負に関係なく、犠牲者となります。
これは歴史が証明しています。大衆に幸福をもたらす戦争は一度もなかった。

このところ、バラエティーに自衛隊が出てきて、お笑い芸人と絡んでいます。
戦争モノ、自衛隊モノの映画もずいぶんと増えたと思いませんか?
悲劇的というより、主人公はヒーローとして描かれているような気がします。

なにかがおかしい気がします。
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by mkt700 | 2005-09-14 04:52 | 日記