テレビ通販にご用心
たまにはマジメに、学校で習ったマーケティングの話をします。

テレビ通販って、よくテレビでやってますよね。
僕は特に深夜にやってるものを見ちゃいます。
車が恐ろしくキレイに洗える洗剤とか、超効果的な筋トレマシーンとか。

こういうのをアメリカではマーケ用語で「インフォマーシャル」って言います。
このインフォマーシャルには、気をつけてください。

例えば、こういうエアベッド。
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その辺で買えば、$17くらいのものです。
でもインフォマーシャルでは、これを$29.99+送料くらいで売っています。
日本のテレビ通販では、エアベッドは1万円するとか?!

しかし販売員の人が、実演も含めて「わぁ!これは便利!!」
とやられると、ついつい欲しくなっちゃうんですよね。

基本的に、テレビ通販で言っている機能自体にウソはないはずです。
それやったら、一発で捕まりますから。
よって機能に対し価格だけの価値があると思えば、買って損はありません。
もしそれがテレビ通販でしか手に入らないものなら、なおさらです。

しかし大抵の場合、テレビ通販の価格は「お買い得!」と強調しているけど
高いんです。テレビ通販のマージンは40-50%!くらいが相場らしいです。

これはテレビ枠を安い時間帯とはいえ30分~1時間押さえて、
商品のコマーシャルを徹底的にやるわけですから、そのくらい
マージンを取らないと、割が合わないためでしょう。

つまり、極めてハイコストなマーケティングプロモーション方法なんです。
そのコストを究極的に負担してるのは、買う人です。

無論PCの型落ちなど、メーカーが在庫をタダ同然で処分したいけど、
普通の市場にその値段では流せない時に、テレビ通販に頼む
というケースもあって、その場合はある程度お買い得「かも」しれません。

なぜお店より高くても消費者は買っちゃうのか??
価格を比較できないからなんです!

例えばエアベッド。
日本のテレビ通販では電動ポンプだの、なんだのかんだのをセットにして、
「なんと9800円!」とやります。
でも小売店で一つ一つ足し合わせていけば、9800円より安いはずです。
マージン構造から考えると、平均で7000円くらいのはず。
更に、小売店で売っているより 「少し良いもの」 を出しています。
よって直接比較は出来ません。

それよりなにより大きいのは、お客さんが 「家にいる」 という点です。
家に居るから、実際お店でいくらなのかが分からないんです。
つまり価格の比較が、物理的に出来ない。

お店に居れば、他の商品と価格を比較し、価値があるほうを買えます。
でもテレビ通販ではそれが出来ない=お客さんの注目を独占できる。
よって競合商品を、お客さんの頭から消し去ることが出来るんです。

あとは、お客さんにその商品の価値を強調し、
価格を 「安い」 と 「思わせれば」 それでオッケーです。

更にお店に行って比較させる余地をなくさせるため、
「今から明日の朝5時まの受け付けです!」
とプレッシャーをかけます。
同じ商品をまた次の週に、同じ価格で売るのに、です。

時間がある人は、テレビ通販を見たあと、楽天やGoogleでほぼ同じものを
ネット通販で探してみると良いかもしれません。

ちなみにネット通販でも、エアベッドは「電動ポンプつき」で7000円で
売ってるところもありました。
この写真を引用したサイトでは、ネット特価の3000円以下で売ってました。
同じサイトで「電動ポンプ=1980円」
当然、同じ品質の商品じゃないんでしょうけど…同じに見えました…

私は決してテレビ通販を、否定するわけじゃありません。
非常に効果的なマーケティングプロモーションツールです。
テレビ通販ならでは、お店には真似出来ない価値もあります。利便性です。

テレビ通販で買えば、わざわざ店に行ってエアベッドを探す手間が省けます。
この利便性は大きな価値です。忙しい人ならなおさらです。

ただ、「店で探して買うより高い」と言うことは、一考の価値ありです。
僕はビンボーで給料も安く、時間だけはあるので、お店に行って探します。
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by mkt700 | 2004-06-03 04:35 | MBA