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海外在住者の参議院選挙
海外に住んでる人は、選挙に参加するのが非常に大変です。
私もアメリカに住んでいた時、前回の衆議院選挙がありました。

選挙があるよ公示されてすぐ在外者投票をと思い、システムを調べました。
そしたらなんと!領事館(?)に6ヶ月前に届けなくてはいけなかったんです。

公示は選挙の半年前には行われません。
まぁ、移住してすぐ調べなかった私が迂闊だったんですが、
一体なんで半年も前に登録しとかなくちゃいけないんでしょ?
半年も、一体何を調べるんでしょうね?サッパリ分かりません。

しかも投票も、中西部の人はわざわざシカゴ領事館まで
パスポート持って行かなくちゃいけないんです。

私の住んでたところはシカゴまで車で3時間くらいのところだったんで、
まだ近い方だったんですが、調べてみたらミネソタ州の人まで
シカゴまでわざわざ行かなくちゃいけないんです。

ミネソタの端っこから、シカゴまで、車で多分片道12時間くらいかかります。
これ、まず無理でしょう?

しかももっと調べてみたらオーストラリアとか、かなり悲惨だった気がします。
たしか、シドニーにいかなきゃいけなかったような?
中東とか、国境越えて投票に行かなきゃいけない感じだったと記憶してます。

というわけで海外に住んでる人は、よほどNYCやシカゴなどの大都市に
住んで居ない限り、実質的に選挙権がない状態です。

あとちなみに、数年前まで在外者は投票権すらなかったことも挙げておきましょう。
ひどいもんですよね。これ。

で、今回はやっと日本に帰ってきまして、さて選挙に行こうと思ったんです。
それで、住民票を入れたついでに、選挙管理委員会に行って、
どうやって投票するのか、聞きました。

「引越しされて3ヶ月経っていないので、前の住所で投票をお願いします」
「・・・ は?」
「制度で、引越し後3ヶ月経っていないと、引越し先では投票が出来ないんです」
「げ!マジスか?」

ま、そんなわけで、今回私はまたしても選挙権がありませんでした。
やっと日本に帰ってきたのに!消費税返せ!
かなりムカつきましたけど、説明してくれた生真面目なおじさんに非はありません。
そのままおとなしく、説明してくれたことを謝して、すごすご帰りました。

ただ一番残念なのは、今回の選挙に行かなかった約50%の人たちです。

確かに、いまの候補者をみると頼りがいがない人ばっかですネ。
(恥ずかしながら)私の大学の先輩でもある現首相をはじめ、
「今度こそ」という期待を見事に裏切る政治家が次から次へと出てきます。

果ては、知名度勝負のプロレスラーや地盤勝負の2世3世の候補者たち。
テレビ討論をみても、民間企業だと仕事が出来なそうな連中ばっかり。

ていうか、そもそも討論になってないことも多いです。
みんな、言いたい「フレーズ」をマイクに向かって言っているだけで、
相手の質問に答えないっていうレベルじゃなくて、もうメチャクチャ。

ああいうのを見てると、確かに票を入れたくなる人材が居ないことも事実です。

でも、あの中から誰かが国政を担ってしまうのも、悲しいけど事実です。
これを変えるためにも、政治には積極的に参加しなくちゃいけないと思います。
参加したくても出来ない人が居るわけですから、
投票率が低かったのは大変残念です。

でも、もっとまともな人、視野の広い人、ちゃんと議論・仕事が出来る人材
が集まった政党ってありえないんですかね?
by mkt700 | 2004-07-12 01:55 | 日記