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Defenceという名の軍隊
久々の書き込みです。
最近、仕事がクソ忙しく、ブログに時間を使うことが出来なくなったなあと思ったんですが…
しかし、冷静に考えると仕事は留学時よりは忙しくはないです。

なにが忙しいかというと、
楽天vs巨人を見たり、とりだめした「エンタの神様」を一気に見たり、
買い物に行ったりと、なんだかしょーもないことに忙しいんです。

時間や暇はあるものじゃなく、作るもの。
ブログに割く時間をなくしてしまっているだけなんですよね。

さて、先日5月3日の憲法記念日にNonfixというフジテレビの番組をみました。
非常に展開の早いドキュメンタリーで、ついていくのが大変でしたが、
とても面白い番組でした。

その中で、50年代に吉田茂首相が
「戦争は、防衛の名の下に行われるのが常であり、そうでなかった戦争は無い」
という内容の論述をしていました。

そしてさればこそ、日本は防衛力を含めたすべての軍隊を放棄する
というようなことを言っていました。
その後、米国の方針によりその数年後には自衛隊の原型が出来るのですが…

そこで私も、頭によぎったことがありました。
米軍も、米国では「Defence」と呼ばれているんですね。

世界最大、最強の米国の軍隊。
彼らは歴史上、自国の防衛のために戦ったことは殆どありません。
特に第2次大戦後はそうです。

イラク戦争だって、9・11テロとは殆ど無関係の国家に対し、
1.テロリストの温床となっており
2.大量破壊兵器を製造している「可能性がある」
3.独裁国家で国民の自由が奪われている
という「大義」のもと、「国家の脅威であるから」とDefence力を行使しました。

結果、苦しんでいるのは、イラク国民です。
彼らは「民主主義」を手にしましたが、平穏な生活を奪われました。
「米軍の犠牲者がxxxx人にのぼっている」というCNNの問題提起もいいですが、
それより何の罪も無いイラク国民の犠牲者が、10倍以上いるのではないでしょうか。
腕や指を失ったりした「負傷者」の数は、それよりも多いはずです。

一方で、イラク戦争で発生した「ビジネスチャンス」を掴んだ米国企業の人が
べらぼうな利益を上げていることは、Newsweekなどで報じられている通りです。
その「経済効果」により米国の景気が底支えされていることは間違いないでしょう。
あの戦争で、誰が「勝って」、誰が「負けた」のでしょう?

このところ、「国益」や「防衛」といった歴史的に戦争勃発の原因となった言葉を
この国でもよく目にするようになりました。

戦争の敗者は「国家」ではなく、戦争によって犠牲になった一人一人の人間、
そのすべてです。戦勝国も戦敗国もなく、傷つけあったすべての人間です。
そしてその殆どは、どこにでもいる、何の罪も無い一般市民です。

Nonfixで是枝監督が繰り返し強調していた「忘却という暴力」
「諦め」「無関心」これも結果的には加害行為に近いということ。

こういう時代だからこそ、我々「平民」の一人一人が関心を持ち、考え、
ただ漠然とした被害者意識だけを持たず、されるがままに「時代」に流されず、
国家を形成する1個人としての自覚と誇りを持って、行動しなければならないのだと、
改めて考えさせられる、とても良い番組でした。
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by mkt700 | 2005-05-08 23:37 | 日記